ケーニグセグ CC850(ザ・クエイル・モータースポーツ・ギャザリング2022)《photo by Koenigsegg》

ケーニグセグは8月24日、新型スーパーカー『CC850』(Koenigsegg CC850)が完売した、と発表した。これを受けて、当初計画の限定50台に、20台を追加で生産すると発表している。

◆8月19日にワールドプレミアされたばかり
CC850は8月19日、米国で開催された「ザ・クエイル・モータースポーツ・ギャザリング」で初公開された。発表の直後に、限定50台は完売。ケーニグセグによると、CC850に対する評価と、予想をはるかに超えていたという。

これを受けて、ケーニグセグは、当初計画の限定50台に、20台を追加で生産することを決めた。もともとの50台は、創業者のクリスティアン・フォン・ケーニグセグCEOの50歳の誕生日を祝う意味合い。追加の20台には、ケーニグセグの最初のモデル『CC8S』の生産開始20周年という意味合いが込められているという。

ケーニグセグのクリスティアン・フォン・ケーニグセグCEOは、「CC850への反響は圧倒的。20台の追加生産でも、需要を完全に満たすことはできないだろう。CC850への反応に謙虚に感謝し、期待を超えるために最善を尽くす」と語った。

◆マルチレシオの9速トランスミッション
CC850のインテリアは、CC8S同様、シンメトリーデザインとした。この対称性によって、左ハンドル車と右ハンドル車の設計に対応する。丸いステアリングホイールやオープンゲートのシフトレバー、アナログメーターを採用した。ケーニグセグ車らしく、CC850には、取り外し可能なハードトップ、シンクロヘリックスのドアシステム、オートスキン機能を備えている。

CC850には、世界初の「エンゲージ・シフト・システム (ESS)」を搭載する。ESSは、走行モードに応じて異なるギア比を可能にしており、公道とサーキットの両方で優れたパフォーマンスを実現しているという。

ケーニグセグの「ライト・スピード・トランスミッション (LST)」をベースにした ESSは、クラッチペダルと組み合わせられたマルチレシオの9速トランスミッションだ。高速かつスムーズなシフトを可能にした、と自負する。ESSのシフトレバーは、ゲート付き。スイスのクロノグラフを彷彿とさせるデザインを狙って、細心の注意を払って作られているという。オリジナルのCC8S同様に、スウェーデンの国旗がシフトレバーにあしらわれた。

◆最大出力1385hpのV8ツインターボ搭載
CC850のコンセプトは、これまでのケーニグセグ車の中で最もピュアで、最も楽しいドライビング体験を実現すること。エクステリアは、北欧のケーニグセグらしいデザイン、電話のダイヤルを連想させるホイール、3連テールライトを採用。これらは、初期のケーニグセグモデルからインスピレーションを得ているという。

CC850のデザインには、CC8Sのモチーフを取り入れている。外観は CC8Sにインスピレーションを得ているが、CC850のドライブトレイン、エンジン、機能は最新のものだ。CC850のパワートレインは、自社設計の5.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジン。最大出力は1185hpで、E85燃料使用時には、1385hpを発生する。最大トルクは141.2kgmを引き出す。『ジェスコ』同様、このV8 はフライホイールを備えていないため、レスポンスに優れ、高速で回転するという。2014年に発表された『ONE:1』 と同様、CC850 も1対1の出力重量比を達成している。1385hpのパワーと1385kgの重量を実現した、としている。

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