日産ノート e-POWER《写真提供 日産自動車》

日産自動車は7月28日、2022年4〜6月期(第1四半期)の連結決算を発表。販売台数は減少したものの、主力モデルの利益率改善で増収を確保した。

第1四半期のグローバル販売台数は前年同期比21.8%減の81万9000台。売上高は同6.4%増の2兆1373億円、営業利益は同14.2%減の649億円、経常利益は同15.2%増の1040億円、純利益は同58.9%減の471億円となった。

第1四半期は、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染拡大に伴う上海のロックダウンや半導体の供給不足による生産の制約に加え、原材料価格や物流費の高騰などの外部要因の影響も強まるなど、厳しい事業環境が収益を圧迫した。しかし、主要モデルの台当たり売上高を向上させたことや、財務規律と固定費の管理を徹底したことに加え、円安も追い風となって、売上高や経常利益を向上させた。

通期業績見通しについては、売上高10兆円(前期比18.7%増)、営業利益2500億円(同1.1%増)、純利益1500億円(同30.4%減)とした前回公表値を据え置いた。

日産 フロンティア《写真提供 日産自動車》