アルピーヌ A110 GT の「ジャン・レデレ」《photo by Alpine》

アルピーヌは7月12日、ブランドを創設したジャン・レデレ氏の生誕100周年を祝福する限定車『A110 GTジャン・レデレ』が、フランス本国での受注開始から数分で限定100台を完売した、と発表した。日本での受注は7月14日に開始している。

◆ジャン・レデレ氏のお気に入りの「モンテベロ・グレイ」のボディカラー
この限定車は、ジャン・レデレ氏のお気に入りの色の「モンテベロ・グレイ」のボディカラーに、グロスブラック仕上げのルーフを組み合わせる。足元は、ブラックの18インチ「グランプリ」ホイールとシルバーのブレーキキャリパーで引き締められた。

インテリアは、ブラックレザーにグレーのステッチをあしらう。限定100台の各車両には、ジャン・レデレ氏のサインが入った1から100までのシリアルナンバープレートが付く。

グランドツーリングを対象としたエレガントな限定シリーズになる。ハイエンドの標準装備を備えたクリエーターのイメージを反映しているという。

◆1.8リットルターボは最大出力300hp
限定車のベースは、最新の「A110 GT」グレードだ。1.8リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンが、再チューニングを受けた。その結果、最大出力は従来型にプラス8hpの300hp/6300rpmを獲得する。最大トルクは2kgmプラスの34.6kgm/2400〜6000rpmとした。

トランスミッションはゲトラグ製の7速デュアルクラッチ。動力性能は、0〜100km/h加速が4.2秒と、従来よりも0.2秒短縮した。最高速は250km/hに到達する。

ドライビングプレジャーを最大化するために、「ノーマル」、「スポーツ」、「トラック」の3種類の走行モードが切り替えられる。ノーマルモードとスポーツモードでは、シフトダウンやシフトアップ時にエンジン回転数を高める「スマートブースト」機能が作動する。アクセルペダルやエンジンのレスポンス、パワーステアリングの感度、シフトチェンジ、排気バルブの作動、ESCのレスポンスは、選択したモードによって変化する。ボタンを押すと、ESCを無効にできる。

ローンチコントロールを初期化した場合に、シリンダーの1つが一時的に無効になる機能を採用した。これにより、レーシングスタイルのサウンドが発せられるという。

◆アルピーヌマルチメディアシステム
7インチのタッチスクリーン、Bluetooth接続、2つのUSBコンセントなどをセットした新しい「アルピーヌマルチメディアシステム」を搭載する。スマートフォンに着想を得て、直感的な操作性を追求した。Apple「CarPlay」とグーグルの「AndroidAuto」にも対応する。

ステアリングホイールのコントロールスイッチで、音声認識を作動させ、スマートフォンのiOSやGoogleシステムを制御したり、アドレスのGoogleオンライン検索を実行したりすることができる。ナビゲーションシステムには、リアルタイムで交通情報、危険なエリア、ガソリン価格を含めたサービスステーションなどの情報を表示する。新しいアルピーヌマルチメディアシステムは、無線通信によるリモートアップデートに対応する。この接続により、たとえば、近い将来、Wi-Fi接続を追加できるようになる予定だ。

「アルピーヌテレメトリクス」メニューには、ターボのブースト圧、ギアボックスの温度、トルク、パワー、ステアリングホイール角度、加速度をリアルタイムで表示する。また、内蔵のクロノグラフでは、サーキットでのパフォーマンスを追跡することも可能という。

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