2022スーパー耐久第2戦富士24時間レース《撮影 益田和久》

2022年のENEOSスーパー耐久シリーズ第2戦「NAPAC 富士SUPER TEC24時間レース」が開幕。公式予選ではST-XクラスのNo.888 Grid Motorsport AMG GT3がポールポジションを獲得した。

3月に行われた開幕戦から約2ヶ月のインターバルを経て、今週末開催される第2戦。今回は全9クラスが参戦することとなり、富士24時間のみのエントリーとなるチームも含め、総勢56台の車両が集結した。

その中でも、総合優勝争いが繰り広げられることとなるST-Xクラスは、5台が登場。予選から激しいタイムアタック合戦が繰り広げられた。ジェントルマンドライバーが出走するAドライバー予選ではNo.62 HELM MOTORSPORTS GTR GT3の鳥羽豊が1分42秒197を記録するが、それを888号車のマーティン・ベリーが0.488秒上回り、トップタイムとなった。

続いてプラチナドライバーが出走するBドライバー予選では、この富士24時間レースを3度制しているDAISHIN GT3 GT-Rの藤波清斗が1分39秒902をマークしライバルを圧倒した。81号車はAドライバーとの合計タイムで、総合5番手となった。

総合のポールポジションタイムは接戦となり、62号車の平木湧也が1分40秒266でBドライバー予選で2番手に食い込み、888号車の高木真一を上回るタイムを記録したが、合計タイムでは、0.247秒差で888号車が今季初のポールポジションとなった。2番手には62号車の日産『GT-R』、3番手にはNo.31 DENSO LEXUS RC F GT3がつけた。

このほか、ST-ZクラスはNo.500 5ZIGEN AMG GT4、ST-TCRクラスはNo.75 Team Noah HONDA CIVIC TCR、ST-1クラスはNo.2 シンティアム アップルKTM、ST-2クラスはNo.6 新菱オート☆夢住まい館☆DXL☆EVO10、ST-3クラスはNo.52 埼玉トヨペット GB クラウンRS、ST-4クラスはNo.86 TOM’S SPIRIT GR86、ST-5クラスはNo.50 LOVEDRIVEロードスターが、それぞれクラスポールポジションを獲得した。

また、今回も主に車両面やカーボンニュートラルに向けた開発を目的とした車両が参戦するST-Qクラスには、7台がエントリー。なかでも注目を集めているのが、日産の新型『Z』をベースとしたレースカーを開発し、この24時間レースにテスト参戦を果たす。このうち、平手晃平/松田次生/ロニー・クインタレッリ/星野一樹/佐々木大樹と、錚々たるメンバーで参戦するNo.230 Nissan Z Racing Conceptは合計タイム3分39秒038で総合14番手につけた。ST-Qクラスは賞典外となっているが、展開次第では決勝レースでトップ10圏内でのフィニッシュも十分にありえそうだ。

昨年の富士24時間でデビューを果たしたNo.32 ORC ROOKIE GR Corolla H2 conceptも参戦し、予選ではST-4クラスと遜色ないタイムを記録していた。

この1年でレースペースはもちろんのこと、水素の充填時間も大幅に改善されており、次世代に向けた車両開発の“進化”にも注目が集まるレースとなりそうだ。

この日は、グリッドを決める対象となるA、Bドライバーだけなく、C・Dドライバーの予選も行われたが、途中ゲリラ豪雨に見舞われた影響で約40分にわたってセッションが中断した。それでも、最後には再び太陽が顔を出し、予定よりも遅れたが、この日の予選セッションは全て行われた。

注目の富士24時間レースは6月4日15時00分にスタートが切られる予定だ。

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