スバル・レガシィ(北米仕様)《写真提供 SUBARU》

SUBARU(スバル)は5月12日、2022年3月期(2021年4月〜2022年3月)の連結決算を発表。半導体や部品不足などによる生産調整が響き、2年連続の減収減益となった。

年度を通じた半導体の供給不足に加え、第2四半期に発生した東南アジアでの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大による部品の供給制約などの影響を受け、国内外生産拠点で生産調整や操業の一時停止を余儀なくされた。

これにより、通期の海外生産台数は同4.8%減の27万2000台、国内生産台数は同13.3%減の45万5000台、全世界生産台数は前期比10.3%減の72万7000台と落ち込んだ。

全世界販売台数は同14.7%減の73万4000台。海外が同15.0%減の64万5000台、国内が同12.1%減の8万9000台だった。販売台数の減少により、売上収益は同3.0%減の2兆7445億円となった。

損益については、販売奨励金の抑制、保証修理費の低減や、為替変動による増益効果があったものの、原材料価格の高騰や販売台数の減少などにより、営業利益は同11.7%減の905億円、税引前利益は同6.1%減の1070億円、当期利益は同8.5%減の700億円となった。


今期の業績見通しについては、主力の北米市場を中心に回復を見込み、全世界販売台数は前期比28.1%増の94万台を計画。販売台数の増加や為替変動による増益効果を織り込み、売上収益は同27.5%増の3兆5000億円、営業利益は同121.1%増の2000億円、税引前利益は同87.0%増の2000億円、当期利益は同100.0%増)の1400億円とした。

スバル 本社ビル(参考画像)《写真提供 SUBARU》