JR東海では新幹線利用者のビジネス環境を整備するため、2021年10月から『のぞみ』の7号車でリモートワークができる「S WORK車両」を試行。駅ではEXサービス会員向けのワークスペース事業「EXPRESS WORK」を展開してきた。写真は個室ビジネスブースが設けられるN700S。《写真提供 写真AC》

JR東海とJR西日本は4月7日、東海道・山陽新幹線にビジネスブースを5月9日から試験的に導入すると発表した。

このビジネスブースはN700Sのうち、3編成の7・8号車間デッキ部に設けられる個室タイプのもので、室内にはテーブルやハイチェア、コンセントなどを設置。一時的な打合せやウェブ会議、通話などに利用できる。

7号車の乗客が1グループ2人まで利用でき、利用時間は1回につき30分以内。利用できる列車は各日の朝にJR東海とJR西日本のウェブサイトで発表される。

このほかJR東海では、7月頃に品川・新横浜・京都各駅の一部待合室に半個室タイプのビジネスコーナーとコンセントポールを設けるとしており、すでに設置されている東京・名古屋の両駅には9月頃に追加設置。将来的には東海道新幹線の『のぞみ』全停車駅で利用できるようになるという。

個室ビジネスブースのイメージ。当面の間は無料で利用できる。《写真提供 東海旅客鉄道》 個室ビジネスブースの利用は予約制で、7号車の座席に置かれたこの案内リーフレットのQRコードを読み込み順番を確保。順番が来るとメールで通知される。順番待ちがない場合はブース内のタッチパネルを直接操作して利用できる。《資料提供 東海旅客鉄道》 東京・名古屋・新大阪各駅に計14が設けられているビジネスコーナー。2022年9月頃までには新規の3駅を含み、33が追加設置される。《写真提供 東海旅客鉄道》 東京・名古屋・新大阪各駅に計13が設けられているコンセントポール。2022年9月頃までには新規の3駅を含み、23が追加設置される。《写真提供 東海旅客鉄道》