フォルクスワーゲン ID.4(参考)《photo by VW》

フォルクスワーゲングループ(Volkswagen Group)は3月14日、フォードモーターとのeモビリティ分野での提携を強化すると発表した。

フォードモーターは、フォルクスワーゲングループの新世代EV向け車台の「MEB」プラットフォームをベースに、欧州市場向けにさらなるEVを生産する予定だ。フォードモーターは当初、MEBをベースにしたモデルを1車種だけ導入し、約60万台を想定していた。今回、フォードモーターは、6年間で計画されているMEBベースのEVの生産量を、2倍の120万台に増やす。

今回の契約は、両社の間の戦略的提携の一環として合意が交わされた。これには、eモビリティ、商用車、自動運転が含まれている。オープンビークルプラットフォームとして設計されたMEBにより、自動車メーカーはラインナップを迅速かつ費用効果の高い方法で電動化することができるという。

MEBを使用する最初のフォード車は、クロスオーバーEVになる。2023年から、ドイツ・ケルンのフォード電動化センターにおいて、生産される予定だ。さまざまなブランドやメーカーが使用できるMEBプラットフォームは、すでに5つのブランドの10車種のEVの技術基盤になっている。世界をリードする電気プラットフォームの1つ、と自負する。

MEBは、設計とモデル開発の自由度を高めながら、高レベルの競争力を発揮する。コンパクトカーからSUVや商用バンまで、幅広いセグメントと車種をカバーしている。

フォルクスワーゲン ID.3(参考)《photo by VW》 フォルクスワーゲン ID.6(参考)《photo by VW》