物流インフラ企業、アサヒロジスティクス(本社:さいたま市)は、幹線輸送に特化し、作業の際の体力的な負荷を軽減する装備を採用した当社初の大型ハイブリッドトラックを導入する。ベース車両は日野『プロフィアCOOL Hybrid』10トン12速AMT車。
アサヒロジスティクスは同社にとって新規の事業として、関東と中部・関西地区をつなぐトラック幹線便『Bies Liner(ビィズライナー)』を4月20日から運行開始する。運行区間は愛知県一宮市〜神奈川県厚木市、取り扱い商品はスーパーマーケット向け惣菜など。東日本を中心にスーパーマーケットや外食チェーンなどへの店舗配送を主としてきたアサヒロジスティクスにとって新たな事業となる。
幹線便『Bies Liner』専用車両の主な装備として、(1)前後に吹き出し口がある遠隔監視機能付きの電動冷凍機、(2)3室区分けをしながら18パレット積載、(3)コンテナ(荷物室)内で商品を移動させる際の負担を軽減する「エアロール」、などがある。
冷凍機は前後に吹き出し口がある電動冷凍機を設置し、運行途中での積降による温度帯の逆転を考慮した。冷凍機については、デンソー社の遠隔監視により、機器異常を検知、また異常兆候を早期に検知することができる。
また薄型の断熱材を採用してコンテナ内長10030mmを実現した。これによりパレット(1100mm×1100mm)を18枚積載できるようになった。一般的な大型トラックは16枚だ。さらに間仕切りで3室管理(3温度帯)での輸送も可能だ。
コンテナ内でドライバーがパレットを移動する際の負担を軽減するために、エアロールを採用した。パレットを移動する際には、床面に埋め込まれたローラーが空気圧で上昇し、この上でパレットを滑らせる仕組みだ。また、後部扉開放時のストッパーにスライド方式を採用し、軽い力で強いホールド感を実現した。コンテナへの昇降を楽に行えるステップも設置した。
アサヒロジスティクス、幹線用トラック完成…18パレット積載、女性でも扱いやすい装備
2022年02月28日(月) 07時30分
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