CATL(コンテンポラリー・アンペレックス・テクノロジー社=寧徳時代新能源科技)は1月18日、子会社のCAESが開発したモジュール式バッテリー交換システムの「EVOGO」を発表した。EVとバッテリーを分離し、バッテリーをシェアする製品と位置づけている。
CATLは、中国に本拠を置く。世界有数のリチウムイオンバッテリーセルの開発・生産を行う企業として、定評がある。新開発のバッテリーは、板チョコレートに似ていることから、「Choco-SEB(スワッピング・エレクトリック・ブロック)」と命名された。EV向けバッテリーをシェアするために開発された量産型バッテリーだ。小型で柔軟な設計と高エネルギー密度という利点がある。
最新のCTP(cell to pack)技術により、重量エネルギー密度160Wh/kg以上、体積エネルギー密度325Wh/Lを実現した。1つのバッテリーブロックで、航続200kmを可能にするという。Choco-SEBは、世界で販売されているEVの80%と互換性がある。今後3年間に、世界で販売されているすべてのEVに対応する予定だ。
バッテリー交換ステーションでは、顧客の希望する航続に応じて、最少で1個、最多で3個のバッテリーブロックが交換できる。バッテリーブロックは1個あたり1分間で交換が可能。待ち時間なしで、顧客はフル充電されたバッテリーに交換できるという。
CATLは、まずは10都市を選定し、EVOGOのサービスを開始する予定、としている。
板チョコのようなEV向け電池、航続は1個200km…交換は1分で
2022年01月20日(木) 17時00分