
商用EVメーカー「HW ELECTRO(HWエレクトロ)」が25日、東京都南青山にショールームをオープン。日本初の商用EVショールームとなった。現在は、都市型多用途小型電気自動車「ELEMO-200(エレモ200)」の移動販売車仕様のデモカーを公開している。
ショールームは南青山6丁目交差点に面したビルにあり、1階が受付と展示スペース、2階が商談スペース。テスラをはじめとした複数のEVメーカーのショールームが立地する青山を拠点に、企業向けだけでなく、一般向けにもEVを紹介する狙いだ。オープンを契機に、来年度は2000台の販売を目指す。
オープンと同時に公開したエレモ200の移動販売車は、キッチンカーの最大手「ワークストア・トウキョウドゥ」と共同開発したもの。デモカーは、パネルが上下に開く仕様になっており、中に冷蔵商品のケースとクリスマスツリーがディスプレー。商品や在庫をストックできるスペースも広く確保している。
バッテリーは13kwhのものを2個搭載し、1500Wまで対応。現在は、サンドイッチの販売を想定した内容になっているが、”買い物難民”に向けたミニスーパーやキッチンカーなどのカスタマイズなども可能だというガソリン車の移動販売車やキッチンカーでは、エンジンを切り、発電機などを使用して作業しなければならないケースが多いが、EVであれば、その必要がなく、クルマのバッテリーですべて賄えるのが大きな利点だ。
カスタマイズもこのデモカーの場合で100万円台前半と言い、店舗を構えるのに比べて割安。ラッピングでデザインを手軽に変えられるというメリットもある。蕭偉城社長は「EVの特性とエレモのカスタマイズ性を活かして、さまざまなものを生み出せるということを伝えたい」と語り、今後もさまざまな企業とコラボして、使い方の提案を行なっていく計画を明かした。
なお、同社では、ディーラーは設けず、ショールームを各地方の大都市に展開していく方針。車両の整備体制については、最初の納車を予定している3月までに整え、発表を行う、としている。





