カーセンサーは、過去1年間に中古車購入を検討した人を対象とした「カーセンサー中古車購入実態調査2021」を実施。2021年の費用総額(中古車市場規模)を前年比21.3%増の4兆1699億円と推計した。

2015年の調査以降拡大傾向にあった中古車市場だが、前年は減少に転じた。今年は前年からの回復にとどまらず、ここ7年間で最大の市場規模となった。1年間の中古車購入率は3.3%で昨年より0.2ポイント増加。中古車購入台数(延べ)は同6.0%増の269万台だった。中古車の支払総額は「100〜150万円未満」と「50〜100万円未満」の価格帯に4割超が集中。100万円未満の価格帯の割合が減少した一方、200万円以上の価格帯の割合は5ポイント以上上昇し、平均も20万円近く増加した。

直近「1年以内にクルマを購入した」人は同0.3ポイント増の7.3%。前回購入したクルマがある人の平均乗車期間は6.1年で、2015年調査以降おおむね延長傾向にあったが、前年より0.3年の短縮に転じた。年代別では20歳代は平均3.9年、30歳代は5.4年と、40歳代以上の7年前後に比べ若い年代は短い傾向となった。中古車購入後のクルマの利用方法や楽しみ方は、「家族や友人、恋人などを乗せてドライブを楽しんだ」「長距離のドライブを楽しんだ」などが前年に引き続き減少。一方、「旅行やアウトドアなど、レジャーに出かけた」「家族や友人、恋人などにクルマを見せに行った」「出かける範囲を広げた・広がった」「趣味の活動に使うようになった」などでわずかに回復の兆しがみられる。

直近で購入した中古車のボディタイプは、「軽自動車」(37.1%)が最も高いが前年より3.1ポイント減少し、2019年、2018年の水準に戻った。「クロカン/SUV」は2018年から4年連続の増加となった。次回の中古車購入意向については、20歳代(47.7%)、30歳代(47.9%)の半数近くが「次も中古車を買おうと思う」と回答。30歳代以下の若い年代で、次回の中古車購入意向が高い。