ホンダ X-ADV《写真提供 本田技研工業》

ホンダは11月18日、『X-ADV』および『NC750X』6速DCT車の発進時にエンストのおそれがあるとして、リコール(回収・無償修理)を国土交通省へ届け出た。対象となるのは2021年1月28日〜9月23日に製造された1576台。

対象車両は、エンジン制御コンピュータの燃料噴射制御プログラムが不適切なため、スロットルを素早く僅かに開けると、インジェクタによる燃料噴射量を正しく制御できないことがある。また、自動変速機制御コンピュータの発進時クラッチ油圧制御プログラムが不適切なため、発進時のクラッチ油圧が高いものがある。そのため、燃焼に必要な燃料噴射量が不足した際に負荷トルクが高くなり、最悪の場合、発進時にエンストするおそれがある。

改善措置として、全車両、エンジン制御コンピュータおよび自動変速機制御コンピュータを対策プログラムに書き換える。

不具合は9件発生、事故は起きていない。市場からの情報によりリコールを届け出た。

ホンダ NC750X DCT(グランプリレッド)《画像提供 本田技研工業》 改善箇所《図版提供 国土交通省》 対象車両《図版提供 国土交通省》