日産 ノートオーラ《写真提供 日産自動車》

日産自動車は11月9日、2021年4〜9月期(第2四半期累計)の連結決算を発表。販売台数の減少を新車攻勢や販売の質の向上でカバーし、最終黒字1145億円を確保した。

第2四半期累計の売上高は前年同期比27.6%増の3兆9470億円、営業利益は1391億円(前年同期は1588億円の赤字)、当期純利益は1145億円(同3300億円の赤字)となった。グローバル販売台数は半導体の供給不足の影響等を受け、同9.6%減の95万4000台と大きく減少したが、財務規律を重視しながら販売の質を向上させたことと、良好な市場環境により収益は改善。販売費用や固定費が減少し、各市場における販売の質が継続的に向上していることから、台あたりの収益が向上した。

コロナ禍前の2019年4〜9月期と比較しても、売上高は21.1%減ながら、営業利益は4.4倍、当期純利益も75.0%増と収益構造は大きく改善している。

2021年度の業績見通しについては、下期も引き続き半導体の供給不足による販売台数の減少が見込まれることから、販売台数は前回見通しに対して13.6%減の380万台、売上高は8兆8000億円(前回予測比−9500億円)に下方修正した。しかし、継続して新車攻勢と販売の質の向上に取り組むことで営業利益は1800億円(同+300億円)、純利益1800億円(同+1200億円)に上方修正した。

日産キックスe-POWER《写真提供 日産自動車》 日産セレナ《写真提供 日産自動車》