ボルボ C40 リチャージ《photo by Volvo Cars》

ボルボカーズ(VolvoCars)は11月2日、国連の「COP26」気候サミット開催に合わせて、世界のリーダーやエネルギー供給者に対して、EVが気候変動に関して真の可能性を発揮するために、クリーンエネルギーへの投資を大幅に増やすよう呼びかけた、と発表した。

この呼びかけは、ボルボカーズの最新EVのライフサイクル全体のCO2排出量に関する報告書が新たに発表されたタイミングに合わせて行われた。この報告書によると、クリーンなエネルギー源を使ってEVを製造して充電した場合、CO2を大幅に削減できる可能性があるという。

ボルボカーズは、2030年までに完全なEVメーカーになることを目指しており、今後数年間でEVの新シリーズを展開する予定だ。これは、2040年までにクライメートニュートラル企業になるという高い目標の一環であり、事業全体で一貫してCO2排出量を削減することを目指している。

しかし、ボルボカーズのEVがCO2削減の可能性を最大限に発揮するためには、政府やエネルギー部門の協力が必要という。ボルボカーズのEVの製造と充電にクリーンなエネルギーが利用できるかどうかで、CO2排出量に大きな違いが生じるためだ。

例えば、ボルボカーズのEVの『C40リチャージ』を風力発電などのクリーンエネルギーで充電した場合、車両のライフサイクルにおけるCO2排出量は、従来の内燃エンジンを搭載したボルボ『XC40』の半分以下になる。一方、化石燃料で発電した電気で充電すると、内燃エンジン車とのCO2排出量の差は少なくなるという。

ボルボカーズのホーカン・サムエルソンCEOは、「我々だけで、クライメートニュートラルへの移行を実現することはできない。世界中の政府やエネルギー企業に、クリーンエネルギーの供給能力や関連する充電インフラへの投資を強化してもらい、EVがよりクリーンなモビリティを実現できるようにする必要がある」と述べている。

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