いすゞ自動車は10月28日、大型トラック『ギガ』のターボチャージャに不具合があり火災のおそれがあるとして、国土交通省にリコールを届け出た。対象となるのは、2010年5月27日〜2017年3月31日に製造された3万8000台。
対象車両は、ターボチャージャのタービンインペラの二次共振時の最大応力部に微小空孔が存在した場合、微小空孔を起点とした疲労破壊によりタービンインペラが破損して異音、白煙排出、出力不足等が発生し、エンジン警告灯が点灯することがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると、ターボチャージャに異常振動が発生し、ターボチャージャ給油パイプが疲労により亀裂してオイルが漏れ、高温部に付着して火災に至るおそれがある。
改善措置として、全車両、給油パイプ、給水パイプおよびパイプ固定用ブラケットを対策品に交換する。なお、上記原因によりタービンインペラが破損した場合には、ターボチャージャを無償で交換する。
不具合は274件発生、火災事故が17件起きている。市場からの情報によりリコールを届け出た。
いすゞ ギガ、ターボチャージャ不具合で火災事故17件発生…3万8000台をリコール
2021年10月29日(金) 10時45分
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