「スマートよろずや」構想のイメージ《画像提供 出光興産》

出光興産は10月8日、静岡県島田市で先進予防医療やフードデリバリーなどのサービスを地域のサービスステーションを起点に提供する「スマートよろずや」構想の実証実験を実施すると発表した。

実証実験には、西東石油、スマートスキャン、ゴーストレストラン研究所が参加する。西東石油が運営する島田市内の出光興産系列サービスステーションで、「スマート脳ドック」移動式MRI検診サービス、「ゴーストキッチンズ」テイクアウト/デリバリーのフードサービス、「ご近所八百屋」野菜の直売、デリバリー販売を開始した。期間は10月8日から12月17日。

出光はデジタル技術を使って地域固有の課題に対して様々なサービスを必要な時、必要な場所に機動的に提供できるエコシステムを構築することで、サービスステーションネットワークを中心とした拠点を、暮らしと移動を支え、地域住民の生活を豊かにする新しい時代の「よろずや」に進化・変革する構想を掲げ、全国約6300カ所SSネットワークの「スマートよろずや」化を進めていく。

「スマートよろずや」構想をサービスステーション敷地内で実証するのは今回が初めての試みとなる。

今回の実証では予防医療や食など複数のサービスを、サービスステーションを軸に地域住民に提供することで、各サービスのオペレーションや事業性に関する知見を獲得し、「スマートよろずや」構想実現に向けたサービス改善の検証や、展開地域の適性を検討する。