ZFのモジュラーeDriveキット《photo by ZF》

ZFは9月6日、ドイツで開幕したIAAモビリティ2021において、「モジュラーeDriveキット」を初公開した。

モジュラーeDriveキットは、ZFのシステムソリューション、部品、ソフトウェア制御といったEモビリティチームのノウハウを、フレキシブルなプラットフォームにまとめたものだ。このキットにより、新しい電動ドライブの電力密度、重量、効率が大幅に向上する、と自負する

また、ZF独自のトランスミッション分野のノウハウを活用して、冷却と潤滑システムの高効率化などでトランスミッションを最適化し、それにより機械的ロスを最大70%削減する。さらに、パワーエレクトロニクスには、特許取得済みの革新的技術が含まれているという。

ZFのモジュラーeDriveキットは、コンパクトカーからプレミアムセグメントまでの幅広い車種で使用可能。自動車メーカーに、パフォーマンス最大化や高効率化など、設計の優先順位に大きな自由度を提供するという。たとえば、出力は75〜400kW、トルクは350〜540Nmの範囲でカスタマイズできる。

また、一貫したモジュラーアプローチにより、自動車メーカーから新規参入の自動車関連企業、テクノロジー企業まで、ZFの顧客のプラットフォーム戦略を補完することができるという。 なお、ZFのモジュラーeDriveキットを利用すれば、量産準備が整うまでの開発期間を半減できる、としている。