トヨタ アクア 新型(G E-Four)《写真撮影 小林岳夫》

日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が9月1日に発表した2021年8月の新車販売統計(速報)によると、総台数は前年同月比2.1%減の31万9697台となった。マイナスは10か月ぶりに落ち込んでいた7月から2か月連続になった。

半導体の供給不足やコロナ禍によるアジア諸国からの部品調達の停滞による生産影響が広がっている。総台数のうち登録車は4.4%増の20万6568台となり、6か月連続でプラスを維持した。日本の乗用車メーカーのブランド別では、国内の減産影響が大きいマツダ、スズキ、ダイハツがいずれも2ケタ減となった。

一方で、トヨタ(レクサス含む)など他のブランドはいずれも増加した。トヨタ(同)の販売は7.0%増の10万8203台となり、登録車に占める販売シェアは52.4%と過半数を維持した。ただ、トヨタはアジア諸国からの部品調達に支障が出て、9月はグローバルで大幅な生産調整を予定している。このため、国内販売への影響は避けられず、9月は市場全体の足も引っ張る展開となりそうだ。

8月の軽自動車は12.0%減の11万3129台と、3か月連続のマイナスとなった。販売上位メーカーであるダイハツやスズキが減産を余儀なくされており、市場全体では7月(17.0%減)に続いての2ケタ減と、登録車とは対象的な展開になっている。

メーカー別では三菱自動車(6.9%増)を除いて全社がマイナスとなった。販売シェアはダイハツが33.1%で3か月連続の首位となり、続くスズキは31.7%、3番手のホンダは17.9%だった。

三菱eKクロススペース《写真提供 三菱自動車》