GT500クラスポールポジションの#64 Modulo NSX-GT(伊沢拓也/大津弘樹)《撮影 益田和久》

SUPER GT第3戦の公式予選が21日、鈴鹿サーキットで行われ、GT500クラスは#64 Modulo NSX-GT(伊沢拓也/大津弘樹)が、GT300クラスは#61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)がポールポジションを獲得した。

5月に開催を予定していた第3戦が延期となった結果、7月にツインリンクもてぎで第4戦が先に行われたため、今回の第3戦は今シーズンの4戦目となる。ここまでの3戦でホンダNSX-GTが2勝、トヨタGR Supraが1勝と両陣営が星を分け合っている中、日産GT-R勢は5位が最高と出遅れていた。しかし21日午前に行われたフリー走行では#23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)がトップタイムを記録、3番手に#24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-R(高星明誠/佐々木大樹)がつけるなど、日産GT-R勢の巻き返しが期待される結果となった。

21日午後に行われた公式予選はノックアウト方式。GT500クラスはQ1に15台全車が出走し、上位8台がQ2に進出。この8台でポールポジションを掛けてQ2のタイムアタックが行う。29台が参戦しているGT300クラスは2グループに分かれてQ1を行い、それぞれの上位8台がQ2に進出する。

GT500クラスのQ2進出は以下の8台。
#64 Modulo NSX-GT(伊沢拓也/大津弘樹)
#16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(笹原右京/大湯都史樹)
#24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-R(高星明誠/佐々木大樹)
#23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)
#8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺)
#3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(平手晃平/千代勝正)
#17 Astemo NSX-GT(塚越広大/ベルトラン・バゲット)
#12 カルソニック IMPUL GT-R(平峰一貴/松下信治)

ここまで好調だったトヨタGR Supraが1台もQ2に進出できず、また前戦でポールトゥウィンを飾った#1 STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)が敗退する波乱の展開となったが、巻き返しが期待される日産GT-R勢は3台がQ2に進出してきた。

今にも雨が降り出しそうな空模様だったが、なんとかドライコンディションのままQ2を迎えた。セッションが残り1分半となった時点で、まず#64 Modulo NSX-GTの伊沢拓也が1分45秒128を記録してトップに浮上。これがターゲットタイムとなった。直後に#23 MOTUL AUTECH GT-Rのロニー・クインタレッリがこのタイムに迫るが1分45秒710で2番手。さらには#16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT大湯都史樹が自身のタイムを縮めてきたが1分45秒349と2番手止まり。最終的に伊沢のタイムを上回るものは現れず、#64 Modulo NSX-GT(伊沢拓也/大津弘樹)が今季初ポールポジションを獲得した。

2番手は#16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(笹原右京/大湯都史樹)、3番手は#23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)。ニッサンGT-Rが今季初めて予選でトップ3に入ってきた。

GT300クラスのQ2は残り3分で#61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)が1分57秒322でトップに立つと、#244 たかのこの湯 GR Supra GT(三宅淳詞/堤優威)、#5 マッハ車検 GTNET MC86 マッハ号(平木湧也/平木玲次)、#88 JLOC ランボルギーニ GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)、#4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)、#9 PACIFIC NAC CARGUY Ferrari(ケイ・コッツォリーノ/横溝直輝)らがそのタイムに挑んだが及ばず、#61 SUBARU BRZ R&D SPORTが今季2度目のポールポジションを獲得した。

52周で争われる決勝レースは、22日14時30分にスタートする。


■SUPER GT第3戦鈴鹿、GT500クラス予選Q2結果
1. #64 Modulo NSX-GT(伊沢拓也/大津弘樹)/1分45秒128
2. #16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(笹原右京/大湯都史樹)/1分45秒349
3. #23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)/1分45秒710
4. #24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-R(高星明誠/佐々木大樹)/1分45秒861
5. #8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺)/1分46秒030
6. #17 Astemo NSX-GT(塚越広大/ベルトラン・バゲット)/1分46秒155
7. #3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(平手晃平/千代勝正)/1分46秒289
8. #12 カルソニック IMPUL GT-R(平峰一貴/松下信治)/1分49秒072

■SUPER GT第3戦鈴鹿、GT300クラス予選Q2結果
1. #61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)/1分57秒322
2. #5 マッハ車検 GTNET MC86 マッハ号(平木湧也/平木玲次)/1分57秒821
3. #244 たかのこの湯 GR Supra GT(三宅淳詞/堤優威)/1分57秒875
4. #88 JLOC ランボルギーニ GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)/1分58秒304
5. #9 PACIFIC NAC CARGUY Ferrari(ケイ・コッツォリーノ/横溝直輝)/1分58秒614
6. #4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)/1分58秒722
7. #2 muta Racing Lotus MC(加藤寛規/阪口良平)/1分58秒856
8. #21 Hitotsuyama Audi R8 LMS(川端伸太朗/篠原拓朗)/1分59秒176
9. #30 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT(永井宏明/織戸学)/1分59秒323
10. #10 GAINER TANAX with IMPUL GT-R(星野一樹/石川京侍)/1分59秒378
11. #34 Yogibo NSX GT3(道上龍/密山祥吾)/1分59秒378
12. #6 Team LeMans Audi R8 LMS(片山義章/本山哲)/1分59秒556
13. #35 arto RC F GT3(ショーン・ウォーキンショー/ジュリアーノ・アレジ)/2分00秒223
14. #7 Studie PLUS BMW(荒聖治/山口智英)/2分00秒237
15. #360 RUNUP RIVAUX GT-R(青木孝行/内田優大)/2分00秒507
16. #48 植毛ケーズフロンティア GT-R(田中優暉/富田竜一郎)/2分02秒499

GT500クラスでポールポジションを獲得した#64 Modulo NSX-GTの、左から伊沢拓也、中嶋悟監督、大津弘樹《撮影 益田和久》 GT500クラス予選2番手の#16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(笹原右京/大湯都史樹)《撮影 益田和久》 GT500クラス予選3番手の#23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)《撮影 益田和久》 GT500クラス予選4番手の#24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-R(高星明誠/佐々木大樹)《撮影 益田和久》 GT300クラスポールポジションの#61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)《撮影 益田和久》 GT300クラス予選2番手の#5 マッハ車検 GTNET MC86 マッハ号(平木湧也/平木玲次)《撮影 益田和久》 GT300クラス予選3番手の#244 たかのこの湯 GR Supra GT(三宅淳詞/堤優威)《撮影 益田和久》 GT300クラス予選4番手の#88 JLOC ランボルギーニ GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)《撮影 益田和久》