1974年、工場から出てきたばかりのランボルギーニ・カウンタック。《Photo by Jean-Claude Deutsch/Paris Match via Getty Images/ゲッティイメージズ》

ランボルギーニは8月13日、『カウンタックLPI 800-4』(Lamborghini Countach LPI 800-4)を発表した。新型は初代登場の50周年を記念して、世界限定112台が生産される。初代の社内コードネームが「LP112」だったことにちなんで、新型の販売台数を112台にしたわけだ。

初代カウンタックは、1971年に発表されている。ではそのコードネームあるいはプロジェクトネームの「LP112」にはどのような意味があるのだろうか。博物館やレストアなどランボルギーニの歴史部門の事業をてがける「ポロ・ストリコ」のマッシモ・デルボーさんは次のように説明する。

「LPのLはLongitudinaleで“縦”、PはPosterioreで“後方”のこと」。エンジンを運転席後方に配置、すなわちミッドシップを示唆する。Pはミッドシップを意味しないことに注意されたい。これらの文字と意味は仕様名にも用いられており、ご存知の読者も少なくないだろう。

つぎは「112」だ。「先に出てくる『1』は“最初”を意味し、“最初のLPレイアウト”を意味する。続く『12』は“12気筒”だ」と、デルボーさん。カウンタックのさらに先代にあたる『ミウラ』は12気筒エンジンを横置きにしていた。また当時のランボルギーニは、V12だけだったエンジンバリエーションをV8やV10に拡大しつつある時期だった。

つまり「LP112」は「エンジン縦置きミッドシップレイアウト1号、12気筒エンジン搭載」という意味になる。

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