ブリヂストン・ポテンザスポーツ《写真提供 ブリヂストン》

ブリヂストンの欧州グループ会社ブリヂストンヨーロッパは、EVメーカーの米国フィスカーと、同社の電動SUV、フィスカー『オーシャン』向けのタイヤを開発・納入するパートナー契約を締結した。ブリヂストンとフィスカーが6日、発表した。

フィスカー・オーシャンは、リサイクル材料や植物由来のインテリアなどサステナブルな素材が使われていることが特徴の電動SUVだ。環境性能と運動性能を両立するブリヂストンのタイヤ技術「ENLITEN(エンライトン)」を搭載した特別仕様タイヤ「POTENZA SPORT(ポテンザスポーツ)」が新車装着され、欧州で2023年に発売される予定だ。

ENLITEN技術は、車両のハンドリングなどの運動性能、タイヤライフに繋がる摩耗性能を維持しながら、タイヤ重量を軽量化することで、タイヤの転がり抵抗を低減する技術。3次元形状サイプによるパターンブロック挙動最適化および、最新シミュレーション技術を活用した接地形状最適化により、運動性能、タイヤライフを維持しながら、タイヤに使用する部材を削減する事で、従来の乗用車用タイヤに比べて、約20%の軽量化、転がり抵抗を約30%低減することを可能にしたという(タイヤサイズ225/40R18のブリヂストングループ従来品との比較)。

なおオーシャンは北米でも発売予定だ。北米で販売されるモデルにはオールシーズンタイヤ「ALENZA SPORT(アレンザスポーツ)が装着されるという。

ブリヂストン常務役員でブリヂストンヨーロッパのCEO兼プレジデントであるローラン・ダルトーは「モビリティの完全な電動化に向けて多くの課題がある。フィスカー社は、EVを利用しやすいものにするだけでなく、サステナビリティへの課題意識から生また。フィスカー社とブリヂストンが、同じ想いを持ち、新たな社会価値・顧客価値を共創していくことを光栄に思う」とコメント。

いっぽうフィスカー社の会長兼CEOであるヘンリック・フィスカー氏は「我々と同じ価値観を持つブリヂストンのプレミアムタイヤは『フィスカー・オーシャン』に欠かせない。我々はクラス最高レベルの乗り心地、運動性能、そして航続距離を備える最もサステナブルなSUVを創りたいという想いがあり、それを実現するためにブリヂストンは重要な役割を担ってくれるはずだ」とコメントしている。

フィスカー・オーシャン《photo by Fisker》 フィスカー・オーシャン《photo by Fisker》