各社の役割《写真提供 住友三井オートサービス》

住友商事九州、住友三井オートサービス(SMAS)、東海理化、 dotDの4社は、同一ビル内企業間におけるカーシェアリングの実証実験を博多管絃ビル(福岡市博多区)で開始した。

テレワークの普及など働き方改革に伴い、社用車での移動機会が減少しつつある中、多くの企業で固定費削減のため、社用車の削減や使用分のみの利用料を支払うモビリティサービスへの移行ニーズが高まっている。今回の実証実験では、稼働率の低下した社用車を1社で管理・利用するのではなく、同じビルに入居する複数企業間でシェア。企業間カーシェアリングにおける潜在ニーズの検証とサービスの構築を目指す。

具体的には、同一ビル内に拠点を構える住友商事九州及びSMAS福岡支店のグループ企業2社間で平日の業務時間にて車両をシェアリングし、企業間カーシェアリングの事業性や利便性、ユーザビリティを検証する。なお、参加企業数とシェアリング台数は実証期間中に増加することを予定している。

またシステム面では、車両の予約を実施するWebシステムを新規開発し、東海理化とdotDが提供する施解錠アプリを活用する。さらに今回の取り組みではSMASのリース満了車をカーシェアリング車両として再活用。将来的に会社所有の車をカーシェアリング車両として転用することで、多様な社用車の活用方法の実現を目指す。