MINIの「マルチトーンルーフ」《photo by MINI》

MINIは7月7日、『ハッチバック』の3ドアと5ドア、『クラブマン』に、欧州で「マルチトーンルーフ」をオプション設定すると発表した。

マルチトーンルーフでは、フロントウインドウフレームからリアまで、グラデーションデザインを用いる。車両前方には深みのある「ソール・ブルー」、中央部分に移動するにつれて明るい「パーリー・アクア」、さらに後方部分は濃い色「ジェット・ブラック」へと、徐々に変化するルーフカラーデザインが特徴だ。

これは、MINIが生産される英国オックスフォード工場の塗装技術により実現したものだ。3種類の塗料が乾ききる前に塗り重ねていく「ウェット・オン・ウェット」塗装が用いられている。

「スプレー・テック」と呼ばれるこの塗装仕上げプロセスは、英国のMINIオックスフォード工場の機械化された生産工程に組み込まれている。それでも環境条件の変化によって、カラーパターンにわずかなばらつきが生じる。そのため、マルチトーンルーフを選択するだけで、MINIブランドのコンセプトのひとつ「カスタマイズ性」のある唯一無二の1台を作り上げることが可能になるという。

MINIのデザイン責任者のオリバー・ハイルマー氏は、「MINIの新しいマルチトーンルーフは、今までで最も表情豊かなタイプのコントラスト塗装であるだけでなく、MINIブランドの特長のカスタマイズのための工場オプションを、新たなレベルに引き上げる」と述べている。

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