マセラティ・レヴァンテ・トロフェオ の「フオリセリエ・エディション」《photo by Maserati》

マセラティ(Maserati)は7月1日、イタリア・モデナで開幕した「モーターバレーフェスト2021」において、『レヴァンテ・トロフェオ』の「フオリセリエ・エディション」を初公開した。

◆イタリア料理界を牽引するマッシモ・ボットゥーラ氏がカスタマイズ

このレヴァンテ・トロフェオは、マセラティのブランドアンバサダーであり、モデナで生まれてモデナで育ち、現在はイタリア料理界を牽引するマッシモ・ボットゥーラ氏と共同でカスタマイズされた1台だ。

この特別なレヴァンテ・トロフェオは、カスタマイズプログラムの「マセラティ・フオリセリエ」によって生まれた。マセラティは、顧客が何千通りもの組み合わせの中から、自分に合ったものを見つけられるように、3つのベーシックなコレクションとして、「コルセ」、「ウニカ」、「フトゥーラ」を用意している。

最新のマセラティ・フオリセリエでは、新たなエクステリアペイントやカラーリング、ホイールやブレーキキャリパーのカラー、ステッチの配色やインテリアレイアウトを変えたキャビンコンビネーションもオーダー可能になった。

◆オフロード走行後の泥汚れをアートで表現

マッシモ・ボットゥーラ氏と共同でカスタマイズされた1台では、マセラティ・フオリセリエによる「ブルー・ストラダーレ」の外装に、マルチカラーのスプラッシュが施された。インテリアのインサート、センターコンソール、ダッシュボードにも、その配色パターンが採用されている。

マッシモ・ボットゥーラ氏が表現したのは、レヴァンテのオフロードでのドライブから生まれたアクションペインティングという。モーターバレーで育った彼は、かつて兄たちとともに、ヴィンテージカーでエミリア地方の田園地帯を走り回っていた。このような冒険的な日々の終わりには、車のボディは泥のしぶきで覆われ、親しみを込めて呼ぶ「レースの傷跡」となっていたという。

人生もまた同じようなものであり、ひとりひとりがそれぞれの冒険の主人公となり、経験によって変化し、出会いによって形作られ、文化という鮮やかな色によって彩りを得るという。そして人は、自分自身のままでありながら、生きていく。この教訓を心に刻むために、マッシモ・ボットゥーラ氏はオフロードレースの後、何日も車の泥を洗わないことを習慣にしていた。

◆V8ツインターボエンジンはフェラーリが組み立て

カスタマイズのベースとなったレヴァンテシリーズの頂点に立つレヴァンテ・トロフェオには、V型8気筒ガソリンエンジンを搭載する。そのエンジンは、イタリア・マラネッロでフェラーリによって組み立てられた。

3.8リットルの排気量を備えたV型8気筒ガソリンエンジンは、2個のターボで過給され、最大出力580hp、最大トルク74.4kgmを獲得する。この強力なパワーは、インテリジェントなAWDシステム「Q4」を介して、路面に伝達される。トランスミッションは、ZF製の8速ATを組み合わせた。0〜100km/h加速4.1秒、最高速302km/hの性能を可能にしている。

マセラティは今後、マセラティ・フオリセリエのバリエーション拡大を計画している。具体的には、顧客のオーダーメイドの要望に応える「Sartoria」ラインを追加する予定、としている。

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