アウディ Q4 e-tron《photo by Audi》

アウディ(Audi)は6月17日、欧州の複数のエネルギープロバイダーと提携を結び、グリーン電力によるEVの充電を加速するために、2025年までに欧州のさまざまな国に新たな風力および太陽光発電所を建設すると発表した。

アウディはカーボンニュートラルなモビリティプロバイダーを目指している。例えば、ドイツ国内で初めてEVの生産を開始したベーリンガーホフ工場(『e-tron GT』を組み立て)の生産プロセス全体が、完全にカーボンニュートラルだ。2020年の初めに、ネッカーズルムの生産拠点全体が使用する電力は、すべてグリーン電力に切り替えられた。バイオガスを燃料とする熱電併給プラントは、ベーリンガーホフ工場が車両の生産に必要な熱を供給する。再生可能なエネルギー源の使用に伴って、避けられないCO2の排出は、認証を受けた気候保護プロジェクトのカーボンクレジットを使用して相殺される。

ベーリンガーホフ工場は、ドイツ国内のアウディ生産拠点として初めて、製造工程の完全なカーボンニュートラル化に成功した。これはネッカーズルム拠点にとって重要なマイルストーンであり、アウディが2025年までに全世界で、カーボンニュートラル化を達成するという道のりにおける重要なステップになるという。

アウディは、欧州の複数のエネルギープロバイダーと提携を結び、グリーン電力によるEVの充電を加速するために、2025年までに欧州のさまざまな国に新たに風力および太陽光発電所を建設する。各国では、合計で約5テラワット時間のグリーン電力が生成される見通し。これは、約250基の風力タービンの設備容量に相当するという。

アウディは、EVの普及に伴って、協力パートナーが再生可能エネルギーから生成する電力の割合を増やしていく、としている。

アウディ Q4 e-tron スポーツバック《photo by Audi》 アウディ e-tron GTクワトロ《写真提供 アウディジャパン》