デマンド型コミュニティバス「うらちゃんmini」《画像提供 電脳交通》

電脳交通とてだこモビリティサービスは6月14日、沖縄県浦添市で電脳交通が展開している配車システムの「乗合機能」を活用して、新型コロナウイルスワクチン接種者の無料移動サービスを開始したと発表した。

沖縄県浦添市では昨年11月、地元タクシー事業者8社がてだこモビリティサービスを立ち上げ、 高齢者や学生らの移動の足の確保に行政・業界が一体となる取り組みとして、浦添市から市全域をカバーする大規模なデマンド型コミュニティバス「うらちゃんmini」の運行を委託されてる。

沖縄県浦添市で新型コロナウイルスワクチンの接種が開始された5月8日以降、 うらちゃんminiを利用して接種会場まで接種者を無料で移送するサービスを提供している。しかし、準備期間の短さと従来の運行形態との違いから、アナログで運行管理している。このため、業務負担が大きいほか、現場ドライバーへの指示でもヒューマンエラーの発生率が高い。

今回、電脳交通のクラウド型タクシー配車システムの「乗合機能」を採用、「医療機関へのワクチン接種者移動サービス」の運行管理に活用されることになった。「乗合機能」は、乗車依頼を受けたオペレーターがシステム上でワクチン接種者の乗車位置と乗車順を設定するだけで、 ドライバーの端末に順序、ルートが送られる。配車指示とサービス提供にかかる設定や手間が大幅に軽減され、業務効率と移動効率の大幅改善が見込まれるとしている。

デマンドタクシーの運行管理《画像提供 電脳交通》 配車システムの乗合機能をワクチン接種者移動運行サービスに活用《画像提供 電脳交通》