横浜ゴムは5月14日、2021年1〜3月期(第1四半期)の連結決算を発表。過去最高の売上収益、利益を達成した。
タイヤ事業は売上収益、事業利益ともに前年同期および2019年同期を上回った。新車用タイヤの売上収益は、国内および北米は半導体不足の影響などで前年同期を下回ったものの、中国の需要回復に伴い販売量が増加したことから、新車用タイヤ全体では前年同期を上回った。
市販用タイヤの売上収益は、積極的な高付加価値商品の拡販や旺盛な需要への生産対応などに努めた結果、国内では年初の降雪により冬用タイヤの販売が順調だったほか、海外でも特に中国、欧州およびアジア地域での販売が増加したことで、国内、海外ともに前年同期を上回った。
MB(マルチプル・ビジネス)は売上収益が前年同期を下回ったが、事業利益は前年同期を上回った。ATGは農業機械用・産業車両用タイヤをはじめとするオフハイウェイタイヤ(OHT)が旺盛な需要に支えられ好調に推移したことなどにより、売上収益、事業利益ともに前年同期を上回り過去最高益を達成した。
これらの結果、全体の売上収益は前年同期比15.9%増の1496億円、事業利益は約8倍となる145億円、営業利益は約30倍となる367億円、四半期利益は278円(前年同期は3億円の損失)、いずれも過去最高を達成した。
第1四半期の好調な業績を受け、通期の業績予想を売上収益6400億円(前回予想比3.2%増)、営業利益715億円(同0.3%増)、当期利益560億円(同14.3%増)に上方修正。事業利益は前回予想の500億円を据え置いた。
横浜ゴム、売上・利益ともに過去最高を達成---中国などで販売好調 2021年1-3月期決算
2021年05月14日(金) 16時00分
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