トヨタ・ヤリスクロス《写真撮影 中野英幸》

トヨタ自動車は5月12日、2021年3月期(2020年4月〜2021年3月)の連結決算を発表。コロナ禍における有事の決算となったが、最終利益は前期比10.3%増の2兆2452億円と増益を確保した。

2021年3月期における日本、海外を合わせた連結販売台数(トヨタ車のみ)は、前年度比14.6%減の764万6000台だった。日本での販売台数は同5.1%減の212万5000台。海外は全ての地域で販売台数が減少したことにより、同17.8%減の552万1000台となった。

これらの結果、営業収益は同8.9%減の27兆2145億円、営業利益は同8.4%減の2兆1977億円となった。税引前利益は同5.0%増の2兆9323億円、純利益は同10.3%増の2兆2452億円となった。

営業利益のマイナス要因は、新型コロナウイルス感染症拡大などによる販売面での影響が2100億円、為替変動の影響が2550億円。プラス要因は原価改善の努力が1500億円、諸経費の増減・低減努力が700億円、その他が436億円だった。

次期の業績見通しについては、営業収益30兆円(前期比10.2%増)、営業利益2兆5000億円(同13.8%増)、税引前利益3兆1100億円(同6.1%増)、純利益2兆3000億円(同2.4%増)とした。

トヨタ・ライズ《写真撮影 山内潤也》