矢羽根型の車線変更禁止の注意喚起《画像提供 警察庁》

警察庁は「進路変更禁止」を事前に注意喚起するための表示を新設したと発表した。

「進路変更禁止」の交通規制は、交差点の手前に車両通行帯の境界部に設ける黄色実線の道路標示により実施しているが、規制が実施されていることを事前に注意喚起するための表示を新設した。

注意喚起を表示するのは、運転者がゆとりを持って、進行したい車両通行帯への進路変更を行えるようにすることで、交通の安全と円滑を図るのが目的。

東京都内の交差点2カ所で、2パターンの注意喚起表示を試行設置した。この結果、進路変更禁止の規制区間で進路変更した車両の台数(平日の7時〜19時)は、「矢羽根型」の入谷交差点で96%減、「ドット型」の西麻布交差点で86%減少し、一定の効果が認められた。

ドット型は、設置費用が矢羽根型の約3.8倍で、車両の走行部分にも施工されるため摩耗が懸念される。費用対効果の観点から、矢羽根型を法定外表示の標準仕様として設定し、今後整備していく。

入谷交差点:矢羽根型試行《写真撮影 高木啓》 西麻布交差点:ドット型試行《写真撮影 高木啓》