フォルクスワーゲン I.D. BUZZ(コンセプトカー)《photo by VW》

フォルクスワーゲン(Volkswagen)の商用車部門は3月25日、デジタル開催した年次プレスカンファレンスにおいて、2024年からドイツ・ハノーバー工場において、新型EVを生産することを決定した、と発表した。

ハノーバー工場では2022年から、新型EVの『ID. BUZZ』の市販バージョンを生産することが決まっている。ID. BUZZ は2017年1月、米国で開催されたデトロイトモーターショー2017において、EVコンセプトカーとして初公開された。I.D. BUZZは、多人数が乗車できるEVマイクロバスを提案していた。

ID. BUZZのデザインは、伝説になっている『タイプ2バス』、愛称「ブリー」(米国の愛称は「マイクロバス」)のDNAを継承している。I.D. BUZZの車台には、フォルクスワーゲングループのEV向けモジュラープラットフォーム「MEB」を採用した。ボディサイズは、全長5048mm、全幅1976mm、全高1963mm、ホイールベース3300mmだ。

EVパワートレインは、前後に搭載するモーターが最大出力204hpを発生し、最高速160km/h(リミッター作動)の性能を発揮する。バッテリーはリチウムイオンで、蓄電容量は48kWhだ。大容量の111kWh仕様の搭載も可能。1回の充電での111kWh仕様の航続は、WLTP計測モードで550km以上の性能を備える。出力150kWの急速チャージャーが利用できる。バッテリーの80%の容量なら、蓄電容量48kWh仕様なら15分、111kWh仕様なら30分で充電が完了する。

フォルクスワーゲンは2024年から、ドイツ・ハノーバー工場において、新型EVを生産することを決定した。ハノーバー工場で生産されるEVとしては、2022年からのI.D. BUZZに続くものとなる。フォルクスワーゲン商用車ブランドは、2024年からハノーバー工場で生産する新型EVについて、フォルクスワーゲングループ傘下の他のブランド向けのプレミアムEVになる、としている。

フォルクスワーゲン I.D. BUZZ(コンセプトカー)《photo by VW》 フォルクスワーゲン I.D. BUZZ(コンセプトカー)《photo by VW》 フォルクスワーゲン I.D. BUZZ(コンセプトカー)《photo by VW》 フォルクスワーゲン I.D. BUZZ(コンセプトカー)《photo by VW》 フォルクスワーゲン I.D. BUZZ(コンセプトカー)《photo by VW》