スバルの細谷副社長《写真提供 スバル》

スバルは3月4日、4月1日付けで、製造部門を担当する細谷和男副社長が会長に就任する役員人事を発表した。前社長の吉永泰之会長は6月に退任する。

細谷氏は現在、代表権を持つ副社長だが、4月に代表権を持つ会長となった後、6月に代表権を返上する。このため、同社で代表権を持つのは6月以降、中村知美社長CEOだけとなる。

コーポレートガバナンスの実効性向上を着実に進め、経営の意思決定・監督機能と業務執行機能の明確化、業務執行のスピードアップを図るのが目的としている。

退任する吉永氏は2011年に同社の社長に就任、主力の米国事業を伸ばして同社の年間販売台数100万台超を達成するなど、成長をけん引してきたが、完成検査の不正が発覚したことから、2018年に会長に退いた。

細谷氏は完成検査不正の発覚後、製造部門のトップとして再発防止策の導入を進めてきた。

スバルの吉永会長《写真提供 スバル》