冬用タイヤ・チェーンに関する注意事項をまとめたパンフレットの一部《資料提供 国土交通省》

国土交通省は2月19日、冬用タイヤとチェーンに関する注意事項をまとめたパンフレットを作成し、大型トラック・バスを使用する事業者、ユーザーに注意喚起すると発表した。

昨年末以降の大雪で、関越道や北陸道などで、多くの大型車両が立ち往生し、深刻な交通渋滞や通行止めが発生した。国土交通省では、2021年1月に、自動車関係団体、国交省、警察庁で構成する勉強会を設置し、立ち往生の原因や防止策について技術的に分析・検討を進めてきた。

勉強会で得られた知見を基に、大型トラック・バスを使用する事業者やユーザーを対象に、冬用タイヤとチェーンの注意事項をまとめたパンフレットを作成し、注意喚起していく。

パンフレットには、路面を覆うほどの過酷な積雪路・凍結路では、スタッドレス表記(国内表記)またはスノーフレークマーク(国際表記)が表示されている冬用タイヤを全車輪に装着するよう求めている。降雪時には、立ち往生する前に、早めにチェーン装着することも呼び掛ける。立ち往生した後のチェーン装着は極めて困難なため。

また、冬用タイヤ、チェーンは性能限界があり、運行前に道路・気象情報を確認し、運行の可否や経路を検討することも求めている。