豊田合成は、2020年4〜12月期(第3四半期累計)の連結決算を発表。コロナ禍により中国を除く全地域で減収となったが、収益対策や中国における増販効果等に加え、前期の欧州事業整理損失の反動により大幅増益となった。

売上収益は、中国における主要顧客の自動車生産台数の増加はあったものの、その他の地域全般で新型コロナウイルスによる減販影響等があり、前年同期比16.3%減の5219億円と減収となった。利益については、コロナによる減販影響等はあったものの、前期にドイツの生産子会社である豊田合成メテオール全株式を外部に譲渡し事業整理損失を計上したことの反動、政府補助金の活用を含む合理化努力や労務費・経費の抑制により、営業利益は同298.4%増の249億円、税引前利益は同273.3%増の249億円、純利益は同134.4%増の167億円となった。

通期業績見通しは、コロナ拡大等のリスクはあるものの、主に第3四半期の業績の上振れを反映し、上方修正。売上収益は7350億円(前回予想比+200億円・前期比9.6%減)、営業利益380億円(+120億円・112.4%増)、税引前利益385億円(+125億円・139.0%増)、当期利益220億円(+90億円・96.0%増)とした。