介護サービスのイメージ《写真提供 出光興産》

出光興産は1月27日、系列サービスステーション(SS)を活用した介護サービスに参入するため、介護事業を包括的に連携・サポートする仕組みづくりに取り組むQLCプロデュースを買収すると発表した。

少子高齢化や低燃費車の普及に伴って、石油需要は低迷しているのに加え、今後は電動車の普及拡大でSSの経営は厳しくなる見通し。同社は地域に根差した系列SSの強みを生かした新規事業の開発に取り組んでおり、今回この一環でQLCプロデュースの株式を取得し、系列SSの強みを活かした介護サービスを展開・開発する。

2021年4月1日付けで、QLCプロデュースが発行する全株式を取得する。買収後、特約販売店ネットワークを始めとする出光興産の経営資源と、QLCプロデュースが持つ介護事業に関する各種ノウハウを融合し、自立支援型デイサービスの直営やフランチャイズによる店舗展開を推進する。

また、新たな介護保険適用事業への参入や介護保険適用外の高齢者向けサービスの開発にも取り組む。

介護サービスのイメージ《写真提供 出光興産》