ZFの先進運転支援システム(ADAS)用のソリッドステートLiDAR《photo by ZF》

ZFは1月14日、自動運転を含めた先進運転支援システム(ADAS)用の「ソリッドステートLiDARセンサー」向けに、トランシーバーモジュールを生産すると発表した。

ZFはドイツのIbeoオートモーティブシステムズの委託を受けて、ソリッドステートLiDARシステムを生産している。ZFは、Ibeoオートモーティブシステムズの40%の株式を保有している。

「ibeoNEXT」と呼ばれるLiDARセンサーには、新しいタイプのレーザー測定テクノロジーを導入している。可動部品がない場合、センサーはより堅牢になり、環境の影響や振動の影響を受けにくくなる。センサーは多数のレーザーパルスを並行して処理することで、リアルタイムで車両周囲の高解像度3Dモデルを生成できる。また、道路標識だけでなく、車両、自転車、歩行者の位置や動きも検知できるという。

ibeoNEXTとその制御ユニットは、コンパクトな設計が特長だ。最初のシステムは2020年10月から、世界中の自動車メーカーなどの顧客に納入されている。

ZFはこのソリッドステートLiDARセンサー向けに、トランシーバーモジュールを生産する。ZFは、フランス・ブレストの自社施設において、ibeoNextの自動車向けアプリケーション用のトランシーバーモジュールを生産する予定、としている。