BASF、アセアン テクニカルディベロップメントセンターをタイに開設《写真提供 BASF》

BASFは、タイ・バンプーのポリウレタン(PU)システムハウスに隣接する「アセアン テクニカルディベロップメントセンター」を開設したと発表した。

アセアン テクニカルディベロップメントセンターでは、最先端のプレポリマーリアクター技術により硬化剤(B剤)を生産。硬化剤は、製品開発の効率を向上させ、PU素材や溶剤をより早く市場投入するための重要な要素となる。プレポリマーリアクター技術は生産能力を向上できるように設計され、電化製品、家具、建設など、あらゆるグレードと用途において、顧客ニーズに対応。PU製品のカスタマイズを可能にし、技術開発を促進する。

新施設では、より高度な試験やソフトウェア機能など、新しいサービスもアップグレード。新しいプレポリマーリアクター技術により、中国、韓国、ドイツにおけるBASFの技術サポートネットワークを強化、補完する。

BASFはこれまでにも、バンプーにあるポリウレタンシステムハウスの生産能力を増強し、アセアンにおける自動車、コンシューマー、建設およびインダストリアル市場での需要拡大に対応するため、総面積2700平米のシステムハウスに撹拌槽やリアクター、貯蔵用タンクを追加している。

アセアンの自動車市場は、生産台数ベースで成長を続けている。タイとインドネシアは東南アジア最大の自動車産業を有し、また、ベトナムは世界最大のフットウェア輸出国のひとつとして、より多くのメーカーが製造拠点を東南アジアに移転するのに伴い、産業の成長が期待されている。