ボッシュの新世代の車載コンピューターのイメージ《photo by Bosch》

ボッシュ(Bosch)は12月16日、新世代の車載中央コンピューターの受注が増加しており、およそ数十億ユーロの受注を獲得した、と発表した。

毎秒数十億回の計算能力のおかげで、新世代の車載中央コンピューターは、自動運転、データベースのサービス、ソフトウェア更新に必要なビッグデータを処理することができる。このようなソフトウェア機能とデータ量を処理できる車載中央コンピューターは、コンパクトカー、プレミアムセダン、40トントラックなど、すべての車両の標準機能になっていくという。

ボッシュは、コックピットとコネクティビティ用のコンピューターを開発している。先進運転支援システム(ADAS)や自動運転、パワートレイン、ボディエレクトロニクス用など、高性能な車載中央コンピューターに、すべての車両機能のコントロールを集約することが可能になるという。

ボッシュが開発している次世代車両向けの情報ドメインコンピューターは、現行の合計100を超える車載コントロールユニットの数を大幅に減らすことができるという。さらに、より高性能な中央コンピューターを搭載すると、配線が減り、コスト、重量、設置スペースが削減されるという。

今後数年間で、車載コンピューターは、車両のさまざまな部分、またはドメインからのタスクを任されるようになる。これが実現すると、1台の車載中央コンピューターが車両の動きだけでなく、ボディエレクトロニクスもコントロールする役割を果たす。

今後、車載中央コンピューターはさらに強力になる。過去20年間で、ナビゲーションシステム向けの制御ユニットの計算能力は、3000倍に増加した。最新のコックピットコンピューターは、ディスプレイ、インフォテインメント、音声コマンドだけでなく、アシストシステムのタスクも制御できる、としている。

ボッシュの新世代の車載コンピューターのイメージ《photo by Bosch》 ボッシュの新世代の車載コンピューターのイメージ《photo by Bosch》 ボッシュの新世代の車載コンピューターのイメージ《photo by Bosch》