メルセデスベンツ(Mercedes-Benz)は12月8日、スマートのEVを生産しているフランスのハンバッハ工場を、英国のINEOSオートモーティブに売却する契約を締結した、と発表した。
ハンバッハ工場は1997年10月、操業を開始した。2019年からは、4世代目スマートのEV、スマート『EQ フォーツー』と『EQ フォーツーカブリオ』を生産している。
現在、ハンバッハ工場では約1300人の従業員を雇用している。同工場のスマート『フォーツー』の累計生産台数は、200万台を超えている。
メルセデスベンツは現在、CO2ニュートラルな未来のモビリティへの道を進んでおり、今後数年間で会社の変革に多額の投資を行う予定だ。メルセデスベンツは、ラインナップの電動化だけでなく、デジタル化にも注力している。同時に、コスト構造を持続的に改善し、大幅に効率化するために多くの対策を講じてきた。このための重要な手段が、グローバル生産ネットワークの再編だ。そこでメルセデスベンツは、フランス・ハンバッハ工場の売却を決定した。
なお、現行のスマート車は引き続き、INEOSオートモーティブの下で、ハムバッハ工場で生産される。次期型については、メルセデスベンツと浙江吉利控股集団との中国合弁、スマートオートモービルで生産することが決まっている。
メルセデスベンツ、スマートEVの工場を売却…生産は英企業が継続
2020年12月11日(金) 10時00分
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