GMのEV専用工場「ファクトリーゼロ」の完成予想図《photo by GM》

GM(General Motors)は11月20日、米国ミシガン州デトロイトに建設するEV専用工場の「ファクトリーゼロ」が、米国の自動車工場として初めて、5Gテクノロジーを導入すると発表した。

ファクトリーゼロは、GMのマルチブランドEV戦略の出発点になる工場だ。GMはデトロイトのハムトラムク工場のファクトリーゼロへの改修に22億ドルを投資し、EVだけを量産する工場に変更する。22億ドルの投資は、GMの歴史において、単一工場への最大の投資額になるという。

ファクトリーゼロではまず、GMCブランドの『ハマーEVピックアップ』と自動運転車の『クルーズ・オリジン』を組み立てる。ハマーEVピックアップの生産は、2021年後半に開始される予定だ。

GMはこのファクトリーゼロに、米国の自動車工場として初めて、5Gテクノロジーを導入する。ファクトリーゼロの新しい5Gコネクティビティは、重要なアプリケーションデータを安全かつ迅速に、工場の生産チームに送信する。

製造現場における5Gの主な利点には、信頼性、速度、規模の大きさなどがある。5Gのワイドな帯域幅は、ファクトリーゼロの400万平方フィートを超えるスペース全体で数千のデバイスを管理し、新しいテクノロジーをサポートする充分な容量を持つ、としている。

GMのEV専用工場「ファクトリーゼロ」の看板除幕式《photo by GM》 GMのEV専用工場「ファクトリーゼロ」の看板除幕式《photo by GM》