ブリヂストンは11月12日、2020年1〜9月期(第3四半期累計)の連結決算を発表。コロナ禍の影響による最終赤字は第2四半期の220億円から241億円へ拡大、通期最終損益は600億円の赤字となる見通しだ。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大の影響直撃により需要が大きく下落した第2四半期に対し、第3四半期は新車用/補修用ともにグローバル全体で需要が回復。一時休業を実施した各工場は全拠点で操業を再開しており、稼働率も段階的に回復しつつある。

しかし、第3四半期累計の乗用車・小型トラック用タイヤ販売は前年同期比22%減の大幅減。新車用は同29%減、補修用は17%減だった。トラック・バス用ラジアルタイヤも同19%減。第2四半期の落ち込みをカバーするまでには至らず、売上高は同18.1%減の2兆1489億円となった。

調整後営業利益は、減収が響き同53.9減の1184億円となった。営業利益は同84.4%減の434億円。四半期損益は241億円の損失(前年同期は1885億円の利益)となった。

通期業績見通しについては、中国や日本での需要回復を織り込み、売上高を2兆8900億円(前回予想比+1900億円)、調整後営業利益1500億円(同+500億円)に上方修正。未定としていた最終損益については600億円の赤字とした。