豊田章男社長(2021年3月期第2四半期決算説明会)《写真提供 トヨタ自動車》

トヨタ自動車は11月6日、2020年4〜9月期(第2四半期累計)の連結決算を発表。新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染症拡大の中、最終黒字6293億円を確保。通期純利益は前回予想からほぼ倍増の1兆4200億円に上方修正した。

2020年4〜9月期における日本、海外を合わせた連結販売台数は、前年同期比33.7%減の308万6000台だった。日本での販売台数は同19.2%減の92万1000台。海外は同45.3%減の216万5000台。内訳は北米が同35.7%減の93万台、欧州が同25.4%減の39万5000台、アジアが同46.1%減の45万6000台、その他が同44.8%減の38万4000台だった。

これらの結果、営業収益は同25.9%減の11兆3752億円、営業利益は同62.8%減の5199億円となった。税引前利益は同55.1%減の7288億円、純利益は同45.3%減の6293億円となった。

営業利益のマイナス要因は、新型コロナウイルス感染症拡大による販売面での影響が9700億円、為替変動の影響が1200億円。プラス要因は原価改善の努力が500億円、諸経費の増減・低減努力が1150億円、その他が458億円だった。

今期の業績見通しについては、予想を上回る販売台数の回復などを背景に上方修正。営業収益26兆円(前回予測比+2兆円)、営業利益1兆3000億円(同+8000億円)、税引前利益1兆7600億円(同+8700億円)、純利益1兆4200億円(同+6900億円)とした。連結販売台数は750万台(同+30万台)とした。

豊田章男社長(2021年3月期第2四半期決算説明会)《写真提供 トヨタ自動車》