2021年参戦車両:スズキGSX-R1000R《写真提供 スズキ》

スズキは11月4日、「2021 FIM 世界耐久選手権(EWC)」に、「SERT(スズキ エンデュランス レーシングチーム)」とヨシムラジャパンが共同でファクトリーチームとしてフル参戦すると発表した。

EWCは市販車をベースに長時間の連続走行を強いられる、マシン、ライダー、チームにとって過酷な耐久レース。スズキは1980年よりスズキフランスが運営する「SERT(スズキ エンデュランス レーシングチーム)」とともにEWCへ参戦。これまでに16回の年間チャンピオンを獲得している。

ヨシムラは1954年の創業以来、レース用4ストロークエンジンのチューニングや二輪車用品を手掛け、いち早く海外レースに挑戦。日本国内では1978年の第1回鈴鹿8時間耐久レースの優勝をはじめ、数々のレースで輝かしい成績を収めている。1976年にスズキ初の大型4ストローク車『GS750』のレース車両開発に協力して以来、スズキと共にレース活動を続けている。

スズキは、2019-2020年シーズンにヨシムラ、SERTと共にマシン開発を進めEWC年間チャンピオンを奪還。2021年シーズンは、チーム運営をヨシムラに委託し「ヨシムラSERT Motul」として参戦体制をファクトリーチームとしてさらなる強化を図る。SERTで培ってきたレーシングチームとしてのノウハウに加え、レース車両のチューニング、チームマネジメントに高い能力を持つヨシムラと共同で参戦することで、EWCの連覇を目指す。