電動キックボード《写真提供 Luup》

Luupと、大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり協議会のスマートシティ推進委員会は、電動キックボード公道走行による実証実験を、10月27日から2021年3月中旬まで、千代田区の一部エリアを中心に実施する。

電動キックボードは、米国や欧州では導入・普及が進んでいる一方で、日本では現行法制上、原動機付自転車に該当し、公道での利用には様々な条件があるため、安全かつ手軽に利用することが難しい状況だ。Luupは日本に新しい短距離移動インフラを創ることを目的に、電動キックボードなどの電動マイクロモビリティのシェアリングサービスを日本で展開することを目指し、これらの規制の最適化に向けて、事業を推進してきた。

経済産業省は8月4日、産業競争力強化法に基づく新事業特例制度で、レンタル事業者から電動キックボードの走行場所拡大の要望に対して、国家公安委員会から特例措置として、普通自転車専用通行帯を通行可能とする回答があったと発表。今回の実証実験はこの新事業特例制度を用い、電動キックボードが公道を走行する日本初の試みとなる。

実証実験では、新しいモビリティの社会実装に向け、まずは大手町・丸の内・有楽町エリア内に専用モビリティポートを複数設置。実証参加者による電動キックボードの使用を通して、より迅速・快適なラストワンマイルのサポートを検証。また、電動キックボードの公道走行についての安全性や社会受容性などの検証だけでなく、移動利便性とエリア内外の回遊性向上の検証も行う予定だ。

大丸有エリアのポートについて《写真提供 Luup》