車両用ディーゼルエンジンを転用して排水ポンプ開発を目指す技術研究会の概要《画像提供 国交省》

国土交通省は10月22日、車両エンジンを転用して、排水ポンプを開発する技術研究会に参画する企業を公募すると発表した。

排水ポンプの多くが、今後一斉に更新時期を迎える中、頻発する内水氾濫に対し、排水施設整備のニーズが高まっている。これらのニーズに対応するため、コスト、メンテナンス性に優れた新たな排水ポンプの開発が求められている。

従来のポンプは、一品毎に設計・製造・据付を行っていた。車両用エンジンを活用することで、小型化・規格化し、各機器のマスプロダクツ化を徹底することで大幅なコストダウン、シンプル化、メンテナンス性の向上を目指している。

これを実現するため、ポンプ、ディーゼルエンジン、主配管の必要な技術仕様の動向を把握し、実証試験の仕様を決定するため、技術研究会を設置した。今回、技術研究会に参画する企業を公募する。

公募する企業は、ポンプ系が河川用排水ポンプメーカを想定、駆動系がマスプロダクツ化されたディーゼルエンジンを製造する自動車メーカーを想定する。配管系が新素材(ポリエチレン管など)やバルブメーカー。募集期間は10月22日から11月4日まで。

技術研究会では、吐出量1秒間に1立方メートル、揚程6メートルで車両用エンジンで駆動する排水ポンプの実現を目指す。