静岡鉄道《写真提供 写真AC》

三菱電機は10月8日、「しずおかMaaS」でアフターコロナ社会を見据えた実証実験を静岡市内で11月2日から開始すると発表した。

実証実験では、静岡鉄道の駅構内と鉄道車両内の防犯カメラ映像から現在の車両内混雑度を計測し、乗降実績なども活用して直近や、翌日の車両内混雑度を予測する。計測・予測した車両内の混雑度を、駅構内に設置するデジタルサイネージや「しずおかMaaS」ホームページ、スマートフォン向けしずおかMaaS(モビリティアズアサービス)アプリケーション「しずてつMapS」を通じて、鉄道利用者に通知する。

また、予測した翌日の車両内混雑度をもとに、混雑度が低いほど割引率が高くなるデジタルクーポンを発行する。駅構内のデジタルサイネージに表示される二次元バーコードをスマートフォンMaaSアプリ「しずてつMapS」で読み取ることで、鉄道利用者がデジタルクーポンを取得できる。翌日の鉄道利用を非混雑時に誘導、密集・混雑回避行動を促進するとともに、デジタルクーポンの利用により消費行動の活性化を図る。

サイネージ上部に設置したカメラで、デジタルクーポン取得者の性別・年齢などの属性を判断し、利用履歴と照合・分析して、新たなサービスに活用する。

リアルタイム混雑度情報提供画面《画像提供 三菱電機》 翌日の混雑度予想情報提供画面《画像提供 三菱電機》 駅に設置されるデジタルサイネージのイメージ《画像提供 三菱電機》