安全運転トレーニングの様子《写真提供 豊田通商》

豊田通商とグループ会社のCFAO社は、2019年10月に共同設立したモビリティ54社を通じて、東アフリカで自動車・二輪車リース事業を展開するトゥゲンデ社のシリーズA第三者割当増資に参加し、400万米ドル(約4億2000万円)を出資したと発表した。(10月5日)

サブサハラ・アフリカでは、個人事業主を主とする零細・小規模企業が、雇用の90%以上を占めており、経済成長の原動力となっている。その一方で、金融市場においては、特に個人事業主の信用力が適切に評価されにくい状況となっており、適切な金融商品やサービスにアクセスすることが難しく、事業の運営と拡大を図っていく障壁となっている。

トゥゲンデ社は、ウガンダを中心に現在、2万2000名を超える自動車・二輪車タクシー事業などを営む個人事業主に対し、所有権移転型の長期リースを提供している。商品の提供にあたっては18か所の支店網を活用し、顧客に対し金融リテラシーの教育、安全運転トレーニングを行うほか、医療・生命保険とヘルメットなどの安全装備を付与。個人事業主が持続的に事業成長できるビジネス環境の構築を目指していく。

今回の出資は、2019年8月に開催された第7回アフリカ開発会議(TICAD7)において、トゥゲンデ社と締結したMOUに基づくもの。今後モビリティ54社は、豊田通商とCFAOとともにトゥゲンデ社の顧客ニーズに合わせた最適な自動車・二輪車・サービスの提供、またデジタルテクノロジーを活用した与信審査システムの活用など、同社の事業拡大を支援していく。また、トゥゲンデ社の他国展開への支援を通じて、豊田通商グループがアフリカ全土で展開するモビリティ事業とのシナジー創出を図っていく。

社名ロゴが掲載された二輪車《写真提供 豊田通商》