豊田通商は9月23日、車載ソフトウエア開発のサポートツールを提供するイスラエルのオーロラ・ラボス(AL)に出資したと発表した。

ALが発行した第三者割当増資を引き受け、シリーズB資金調達ラウンドで約150万ドルを出資した。

ALは今回調達した資金を車載ソフトウエアのソースコード解析と管理を支援するサービスや、車載関連メーカーのソフトウエアプログラミングを支援するサービスの実用化に充てる。

ALはソースコード単位でのソフトウエア挙動を自動解析して、不具合や脆弱性の検知や、適合性検証、無線通信で車載ソフトウエアを更新するOTA(オーバー・ジ・エアー)を最小限にするバージョン管理技術を保有する。この技術を活用することで、車載制御ソフトウエアの開発工数低減や、ソフトウエア更新に必要なデータ量を削減できる。加えて、更新後のソフトウエアに不具合があった場合、更新前のソフトウエアに戻すことも可能。

豊田通商は、車載ソフトウエアのソースコード解析と管理、OTA対応を進めるため、ALと提携して技術の商用化を目指す。自動車以外でもスマートシティにおけるITインフラのソフトウエア更新作業で、ALの技術を活用する可能性についても検証する。

ALのシリーズB資金調達ラウンドは総額2300万ドルで、豊田通商のほか、LG化学、ポルシェ、ULも出資した。