メルセデスベンツEクラス、スーパースポーツ・ステアリング《photo by Daimler》

メルセデス・ベンツ日本は9月10日、一部改良した『Eクラス』の受注を開始した。内外装デザインを一新するとともに新世代ステアリングホイールを初採用したのが特徴で、価格は769万円から1912万円となっている。

約30年にわたりメルセデスベンツのステアリングデザインに携わっているというハンス・ピーター・ヴンダリッヒ氏はメルセデス・ベンツ日本が同日公開したEクラス改良新型のオンライン発表会で、新世代ステアリングについて「個性的なデザインと技術的な特徴を持った初めてのステアリングホイール」とした上で、「メルセデス史上、最も美しいステアリング」と強調した。

またヴンダリッヒ氏は「我々はステアリングのデザインを通じてクルマの異なる個性を支えている。スーパースポーツステアリングはスポーティーなクルマ用でエレガントなクルマには別のステアリングを提供する」と説明。

このうちスーパースポーツステアリングに関して「個性的なスタイルとはツインスポークのデザイン。2本のスポークの間には空間があり、その先を見通すことができる。スポーク自体はシームレスなブラックパネルテクノロジーを搭載している。静電容量式のブラックパネルをスワイプすれば中央のスクリーンとコックピットスクリーンを操作できる。中央のスクリーンは右側スポークでコックピットスクリーンは左側で操作する(右ハンドル仕様車はその反対になる)。ステアリングホイール下部のデザインも同様で、合計6本のスポークがある。それでありながら美しいデザインが成り立つ、できる限りのシンプルさを追求している」と解説。

さらに「エアバッグユニットはシンプルで幅は狭く、小さくしている。リムは完璧なサイズで、完璧な人間工学に基づいて設計されている。リム自体は上部から中央部にかけて径がだんだんと少し太くなり、そして下部にいくに従いまた細くなっている。下端はフラットな形状で脚との干渉を防いでいる。前後方向に径が太い楕円の形状が素晴らしい握り心地と正しいハンドルポジションを造り上げる」とも付け加えた。

一方、日本仕様ではエクスクルーシブモデルに採用されるラグジュアリーステアリングについてヴンダリッヒ氏は「エレメントの刺激的なコントラストが美しく、エアバッグユニットは本当に小さく丸く、一方でゆったりと流れるようなブラックパネルの表面はユリの花のようだ」と述べた。

ステアリングと同様にフロントマスクもモデルの個性に応じた違いを持たせている。その背景をエクステリアデザインを統括するロバート・レズニック氏は「Eクラスの特徴はビッグファミリーであること。デザイナーは、異なる個性を与えることで、それぞれを差別化している」と話す。

まず日本仕様で多くのグレードに標準採用されることになったAMGラインのフロントマスクについてレズニック氏は「Eクラスとして初めて『Aシェイプ』という台形型のグリルを装着し、最もスポーティーでダイナミックであるといえる。一本のルーバーと伝統的ともいえるダイヤモンドグリルを採用している。ヘッドライトも完全に新しいデザインになっている。デイタイムランニングライトはヘッドライト上部のラインとともに中央2つのパートにアクセントのLEDを備えた。AMGラインはサイドのエアインテークのデザインなども含めて、これまでで最もスポーティーなEクラスに仕上がっている」と解説。

また日本仕様ではエクスクルーシブモデルに採用されるのが、「3本のツインルーバーを備えるラグジュアリーなフロントグリル」で、「もちろんグリルの中にはレーダーやカメラも統合されている」とのことだ。

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