アウディの「エレクトロ・メカニカル・アクティブ・ロール・スタビリゼーション(EAWS)」

アウディ(Audi)は8月26日、欧州向けの『Q7』、『SQ7』、『SQ8』、『RS Q8』のSUV4車種に、「エレクトロ・メカニカル・アクティブ・ロール・スタビリゼーション(EAWS)」をオプション設定した、と発表した。

エレクトロ・メカニカル・アクティブ・ロール・スタビリゼーション(EAWS)は、高速コーナリング中のボディロールを最小限に抑えるシステムだ。前後アクスルに設置されたスタビライザーの左右独立シャフト間には、コンパクトな電気モーターが設置されている。直進時には、左右のスタビライザーが切り離され、不整地におけるボディの動きを軽減して、乗り心地を向上させる。

一方、コーナリング中には、最適なロール量補正に重点が置かれる。左右スタビライザーは、反対方向にねじりトルクをかけるため、コーナリング中の車両の傾きが大幅に減少するという。

エレクトロ・メカニカル・アクティブ・ロール・スタビリゼーション(EAWS)は、48Vの主電源システムに統合され、回生システムとしても機能する。このシステムは電気モーターを介して電力を回生することが可能で、回生された電気エネルギーはバッテリーに蓄えられる。

このEAWS をオプション設定する4車種のSUVの中で、最も高性能なのが、RS Q8だ。RS Q8のプロトタイプは2019年、ドイツ・ニュルブルクリンク北コースにおいて、7分42秒253のラップタイムを記録し、ニュルブルクリンクの最速SUVになった。アウディは、この記録の達成にEAWSが貢献した、としている。

アウディ RS Q8《photo by Audi》 アウディ RS Q8《photo by Audi》 アウディ RS Q8《photo by Audi》 アウディ RS Q8《photo by Audi》 アウディ RS Q8《photo by Audi》 アウディ RS Q8《photo by Audi》 アウディ RS Q8《photo by Audi》 アウディ RS Q8《photo by Audi》 アウディ RS Q8《photo by Audi》 アウディ RS Q8《photo by Audi》 アウディ RS Q8《photo by Audi》 アウディ RS Q8《photo by Audi》