整備ローカルネットワークのイメージ《図版提供 オートバックスセブン》

オートバックスセブンは8月20日、日本全国に自動車整備の拠点を持つボディショップ全国ネットワーク、BSサミット事業協同組合と次世代技術に対応する整備ネットワークの構築に向けた業務提携を締結したと発表した。

これまでの自動車整備といえば、物理的な「分解整備」が中心だった。しかし、2020年4月1日の改正道路運送車両法施行にともない、衝突被害軽減ブレーキや、アクセルとブレーキの踏み間違い防止装置など、ADAS(先進運転支援システム)に対応した「電子制御装置整備」に整備対象は拡大。さらにレベル3以上の自動運転車に搭載される「自動運行装置」を対象装置に追加した「特定整備制度」がスタートしている。

現在、自動車整備事業者では、整備するための場所と人、そして専用機器の導入が迫られており、コスト増や電子制御系の整備に対するスキル不足に加え、後継者不足などの問題から、大きな負担を強いられている。

このような環境の中、オートバックスセブンは、2019年5月に発表した「5カ年ローリングプラン2019」にて、「次世代技術に対する整備ネットワーク」の構築の一環として、さまざまな施策を推進している。

今回、BSサミット事業協同組合と包括的業務提携を締結。全国に約600店舗あるオートバックス店舗が、近隣にあるBSサミット事業協同組合の組合員工場約380店舗とリレーションを深めることで、地域における整備ローカルネットワークの構築を目指す。

オートバックスセブンとBSサミット事業協同組合が包括的業務提携《図版提供 オートバックスセブン》